1. >
  2. >
  3. すき家騒動に思う

「すき家」が経営方針を改め、スタッフの労働環境改善に着手するんだってね。ワシも時々深夜にすき家で牛丼を食ったことがあるが、本当に心配しておったんじゃ。深夜だから客は少ないが、それでも1人ってのはつらい。牛丼はうまいんだが、気の毒でうまさが半減するんだよね。

その一方で、吉野家を抜いただとか店舗拡大とかしてだろ。まぁ経営者としては正直、人をこき使って事業を拡大してるだけだなって冷めた目で見てたよ。普通に考えればわかることなんだが、残念ながら普通じゃなかったんだな。ホントにスタッフが気の毒だよ。

ワシは思ってるんだ。もしも売り上げのために「ワンオペ」とやらを導入するとするだろ。その時はまず自分がやってみる。ポンコツ社長にとっちゃ過酷かもしれんが、そんなワシができると思えればなんとかできる。でももし、こりゃきいつぞと思ったらやらせない。それは徹底したいね。

当たり前だよね。売り上げは社員やスタッフが汗水たらしてくれるから上がるんであって、社長が偉いからなんてまるで無関係。その社員が続けたら体を壊すと思うようなことなら絶対にやらせないね。そういう皮膚感覚を忘れちまったら、経営者が一転して悪魔になっちまうよ。

すき家は経営改善に着手することになったが、人が離れ、店舗を運営できなくなってるのが引き金だからな。ここまで行かないとこうしたことをできないんだから、またやりかねんとは思うけどな。一度ついた悪いイメージはなかなか取り返せないと思うね。

とにかく社員を大事にしていれば売上なんて後からついて来る。それは確信しているんだ。ないがしろにすれば、当然しっぺ返しを食らう。今回のすき家の件は、改めて従業員の大切さを実感させてもらういい教訓になったよ。