会社を経営していて、必ずぶち当たるのが「儲けが先かやりたいことが先か」ってテーマなんだな。鶏が先が卵か先とまさに同じで、どっちが先という判定はできないといっていんじゃないかな。
その上で、私が思うのは、ビジネスにおいては「やりたいことが先」ってこと。確かに会社をおこす場合、資金が必要になる。でもそれは儲けではなくて「資金」。つまり、「これをやってみたい」、「これをやれば世の中が変わる」というアイディアがあるとするだろ。それを資金調達して、形にするまでやり続ける。それがビジネスになるってことだよ。
この逆に「金を儲けたい」とするだろ。それは人が欲しがってるものを探して、たくさん仕入れて売っちゃえばいいこと。もっと儲けたけりゃ、もっと仕入れて、もっと人を採って、もっと効率化すれば利益が増えるよな。それが「儲ける」ってアクションだよな。
資金調達をこの「儲ける」ってアクションでやる人もいるよな。その場合、「儲け」が先ってことになるが、でもあくまで「資金」の調達法の違いだけの話だよな。だからどっちが先というよりは、どういう方法で、やりたいことにつなげるかってアプローチの仕方の違いだけのことって気が私はしてるんだな。
でも「儲ける」ってアクションをずっと続けて大きくなってる企業もたくさんある。そういう会社は、お金儲けというアクションをいかにシステム化し、整備するかに重点を置き、巨万の富を築いている。十分すぎるほどもうかってくると、違う分野にも進出したりしてるけどな。
やりたいことありきの企業は、やりたいことを磨き上げ、完成させ、それを社会に浸透させることで、利益を得る。あくまでも成果物の普及が第一で結果的にお金がついてきている感じだな。でも、こっちのアプローチでも巨万の富を築くような企業もたくさんある。だから、最初に言ったように儲けが先がやりたいことが先かなんて、気にする必要はねぇと思うんだよな。
ここで、注意しなけりゃいけねぇのが、儲けを先の企業が、売れもしないものを従業員に売らせる。しかも猛烈に高いノルマを課してな。ひでぇ話だよな。だから「ブラック企業」って呼ばれちまうんだよ。儲け至上主義であっても、あくまでも「売れるもの」つまり、市場にニーズがあるものを売る様にしないと、ただの押し売りになるし、必ずひずみが出る。儲け至上主義でも、市場をしっかり調べ、知恵だけは存分に振り絞らねぇと、やる資格すらないと私は思うけどね。